こんな成功を目指すのは間違っている!バグっている成功イメージ7選 ④

我々歯科医師は日本全国でたった11万人しかいない珍種の生き物です。
日本の総人口が1億2千万人として1,000人に1人の割合です。

 

一昔前までは羽振りも良く、憧れの職業だったかもしれませんが
現在では歯科大学が定員割れを起こすほど
低人気で魅力の薄い職業に成り果ててしまいました。

 

国家資格を取得するまでのコストの高さ、開業リスク、
経営環境の悪化、競争の激化、人口の減少…
などなどの悪条件が揃っているにもかかわらず、
開業をしなければ投下コストが回収できないことがその理由でしょう。

 

こんにちは、株式会社120パーセント代表、
小さな歯科医院、クリニックの集患コンサルタント、
歯科医師の 近  義武 です。

 

ここまで5つの「間違った成功のイメージ」を紹介してきました。

1、売上総額が大きければ成功
2、分院展開すれば成功
3、特化型歯科医院、専門歯科医院になれば成功
4、従業員数・ユニット数が多ければ成功
5、周囲と同じ程度になれれば成功

こんな成功を目指すのは間違っている!バグっている成功イメージ7選 ①
こんな成功を目指すのは間違っている!バグっている成功イメージ7選 ②
こんな成功を目指すのは間違っている!バグっている成功イメージ7選 ③

今回は残りの2つについて話していきます。

 

間違った成功のイメージ その6
納得できる診療の実現

 

この考えはある意味、職人気質の現れといえましょう。
診療の品質にこだわるコト自体は悪いことではありません。
患者にとっても利益になることです。

 

しかし、「納得できる診療」の言葉の前に院長先生から聞かされるのは
決まって『1時間に1人か2人をじっくり診て』というものです。

 

平成29年度の歯科医療費(保険診療)が約2兆8千万円、
歯科医療施設が12月末日時点で約68,864施設、
単純平均で1歯科医院当たりの保険診療報酬は4,000万円強です。

 

週休2日で月平均20日間稼動するとすれば
日商は約16万円、8時間労働なら
1時間当たり2万円売り上げる計算です。

 

保険診療ですから1人平均500点で1時間に4人診れば
この数字は達成できます。
それ程現実離れはしてないかなという感じですね。

 

しかしこれを1時間に1人か2人で達成しようとすれば
1日の診療人数は8人〜16人ということになり
保険でなら1人あたり1,000~2,000点、自費診療なら1〜2万円を
来院する全員からもらう必要が出てきます。

 

毎日10人前後の患者で16万円の日商をあげ続けて行くのは
なかなか骨が折れることになります。

 

かといって、勤務医を雇用して歯科医師の頭数を増やしてとなると、
さらにスタッフの増員も視野にいれなくてはなりません。
そしてあなたの手元に残る利益を確保するためには
売上はそれ以上に伸ばす必要がでてきます。

 

高額の診療を受けてくれる患者を常に一定数以上確保するには
集患にお金をかけるか、手間ヒマかけるしかありません。

 

何もせず口コミだけで
金払いの良い患者が集まって来ることはありません。
その集患も「継続して」となるとそう簡単ではないのです。

 

ただ怠けたいのであれば、趣味で診療ができるような
資産状況を達成してから適当すれば良いだけの話です。

 

『1時間に1人か2人をじっくり診て納得できる診療をする』
このことを真剣に実現したいなら、
集患に相当の労力もお金もつぎ込んだ末のことになります。

 

それを踏まえての発言でないのであれば、
「1時間に1〜2人の患者を…」は夢見がちのドクターの
実現する気もない妄想ということにしかならないのです。

 

ただし、『納得の治療』を実現することは
「1時間に1〜2人の患者を診て」ということに拘らなければ
あなたにとってそれほど苦痛を感じないで達成できます。

 

それには「治療スピードのアップとサポートの手際の向上」を
研鑽や治療器具の工夫、機器の導入などで成せば良いのです。

 

治療に納得がいかない原因が「時間不足」であるなら
診療のスピードアップを図れば良いわけです。

 

これには術者の処置スピードを上げるだけでなく、
アシストするスタッフのレベルアップが必要です。

 

スピードアップをした上でなら、ある患者に対して
これまでと同じだけの診療時間をとってあったとしても
処置量を増やすことも、精度を上げることも自在になります。

 

手の早さを2倍にできれば、同じ量、同じ質の仕事は
半分の時間でできることになります。
残った半分の時間は「納得」するために使えます。

 

もちろん余った時間で別の患者を診ることもできます。
当然その分の利益が上乗せされることになります。

 

スピード2倍は極端かもしれませんが、
処置スピードをアップして余裕の時間を納得のために費やす手法は
応用範囲も広く、あなたが備えるにはおススメのスキルです。

 

腕を磨きながら集患をコツコツ積み重ねていく…
非常に地味ですが現在のところ、これが最も効率的に
経済的、時間的アドバンテージを築いていける道です。

 

間違った成功のイメージ その7
地位・名誉・知名度・名声…

 

今回のシリーズの最後の1つは、あなたにとっても
もはや当たり前になっていることかもしれません。

地位や名誉などというものは単なる趣味の1形態です。
他の方が持っているからといってありがたがる必要はありません。
同好の士の中で褒め合っているのを外から眺めているだけで十分です。

 

趣味とわかっていれば話は簡単です。
趣味というものは極めるならお金と時間が必要だということです。

 

時間はお金と交換可能ですから、
究極的には成金自慢と変わらないということですね。

 

そうは言っても、自分にはその気がなくても
その渦中に巻き込まれるコトはあります。

 

現実問題としてよく尋ねられることの1つが
「歯科医師会」関連のことです。

 

「入会する・しない」「やめる・やめない」…
はっきりいって悩む意味がよく分かりません。

 

我々は個人事業主です。いわばオーナー社長です。
業界団体に入るも入らないも事業ありきのことです。

 

『会の仕事が負担で…』というならその仕事は断って下さい。
何を言われようが3〜5回ほど断れば話も来なくなります。
さらに「診療や家族を優先する、ダメなら脱会する」
と宣言してしまえば「会の仕事を押し付けてくる」こともなくなります。

 

歯科医師会のメリットはただ1つだけです。
それは新規患者の獲得を手伝ってくれることです。

 

「無料○○検診」は歯科医師会の会員のみに恩恵を与える形で
行政が予算を組んで実行されるパターンがほとんどです。

 

「各種イベント」は話題作りや地域住民への啓蒙活動ですから
間接的ではありますがあなたの歯科医院を訪れる患者を増やします。

 

その費用(会費)対効果(集患実績)が良いと判断すれば
歯科医師会への入会を選択するだけのことです。

 

ちなみに私は歯科医師会に入会しました。
一応所属するからには会の仕事も最低限ですが引き受けます。

 

診療や家族の行事と重なるようなら交代や遅刻を認めてもらうだけです。
事業主が家族や顧客(患者)を優先するのは当然の事なのです。
同業者組合ですから特別視する必要もありません。

 

倒産の危機になったら援助してくれるわけでもありませんし、
同業者として数十年長く生きているだけの集団に
振りまわされる筋合いはありません。

 

負担を上手に圧縮して旨味だけもらうもよし、
やめるもよし、それを趣味として没頭するもよしです。

 

自分で責任が取れるなら考え方も行動も
いわば何でも許されるのが個人事業主というものです。

 

まとめ

 

ステレオタイプの成功のイメージを7つ紹介しました。

1、売上総額が大きければ成功
2、分院展開すれば成功
3、特化型歯科医院、専門歯科医院になれば成功
4、従業員数・ユニット数が多ければ成功
5、周囲と同じ程度になれれば成功
6、納得できる診療ができれば成功
7、地位や名誉を手にすれば成功

 

全てに言えることは、深く考えずに妄想レベルで抱いているような
成功のイメージはどんなことでも目指す価値に乏しいということです。

 

なんとなくみんなが「いいね」「スゴいね」と言ってくれそうな成功、
羨ましがられるような成功は『他人の価値観』によるものです。
成功のイメージはあなたの価値観によるものでなくては
目指しても達成しても空虚なものしかつかめません。

 

解説してきた「間違った7つの成功」も真剣に考えぬいて
それでも信念を持って目指すというなら
それは立派なあなた独自の「成功のイメージ」になります。

 

あなたの心の深層にある「本音」を語り合って
あなたが本当に目指したいと思える、労力を惜しまず注ぎこめる
達成する価値のある「真の成功のイメージ」をみつけてください。

(シリーズ終了)

…………………………………………………………………………

考えてみましょう

さて、それでは恒例のシンキングタイムです。

 

私にこう言われても、自分1人で周囲とは異なる行動をすることには
大きな心理的抵抗感があるのも事実でしょう。

 

人間は、集団行動を重んじる動物であるとされています。
自己判断の自信の無さや情報不足で、判断に不安がある場合、
自身の判断ではなく外部参照を行うことで判断を決める…
そういう心理的な傾向があるから抵抗を感じるのです。

 

それならば、情報を集めて身につけ、自信を持てば
自分の判断で言動を決めるコトができるということです。

 

情報を身につけて自信を持ち、自分の判断で言動を決められれば
この場面では悪い方向に働くある心理作用からも
対抗し、遠ざかることができます。

 

知らないまま、心の命じるままに行動すると
その心理作用によって『他人の価値観』に支配されやすくなります。
そのある心理作用とはどんなものでしょうか?

 

 

せっかくここまで読んだあなたなら
ぜひとも、考えてみてください!
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(ここは考える時間です)
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それでは答えです。

 

 

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