あなたの歯科医院をスタッフがやめる9つの理由(中)

責任が重い

歯科医院は比較的女性の多い職場です。
女性の多い職場は人間関係が難しいとよく言われますが、
少ない場合もまた、別の問題を起こしやすいものです。

 

こんにちは、株式会社120パーセント代表、
小さな歯科医院、クリニックの集患コンサルタント、
歯科医師の 近  義武 です。

 

歯科衛生士という職種は
離職率が高く、復職率が低いと言われています。

 

歯科衛生士のほとんどは女性ですから、
上記のことは多くの歯科医院の『職場環境』が
女性に優しくないことを意味しています。

 

スタッフが辞めてしまう理由を知って
職場環境の改善を少しずつでも進めることが
突然の辞意によるドタバタや
採用難による苦労などを回避することになります。

 

前回、スタッフが辞める理由を3つ紹介しました。

あなたの歯科医院をスタッフがやめる9つの理由(上)

今回は4番目の理由から話していきましょう。

 

 辞める理由4、ボッチになりやすい

これは個人で経営する規模の小さい歯科医院で
実際によく起こっていることです。

 

新人が入職してきた際に、
その歯科医院が大所帯であれば
新人をみんなでフォローする体制が取れます。

 

教育係は決めるでしょうが、
それ以外のスタッフも何かと気にかけたり
新人が困っていれば手を貸すことでしょう。

 

既存のスタッフ全員で新人を育てていくと考えれば
スタッフ1人1人の負担はそれほど大きくはありません。

 

しかし、これが既存のスタッフ2〜3人の
比較的小さな歯科医院だったらどうでしょう?

 

当然ですが、先輩スタッフは
日常通りの業務をこなしながら
新人の教育をしなければなりません。

 

先輩スタッフといえども、忙しさのあまり
バタバタした日常を繰り返すことも多く、
教えてあげたいけどその余裕がないこともしばしば…

 

そうなると、先輩が忙しそうにしている診療室の片隅で
手持ち無沙汰にするしか新人にはできなかったりします。

 

一人ぼっちでそれは居心地悪いに決まっています。
仮に理由がわかって、ないがしろにしたわけではないと
謝罪があったとしても不快なものは不快です。

 

これらは結局のところ、同僚の存在が数名しかいないことが
原因となっているのです。

 

本来なら患者さんに一緒について実地をしつつ、
見学しつつで教育が進んでいくはずです。

 

しかし、スタッフの総数が少ないばかりに
新人のサポートができない状況が生まれてしまうのです。

 

また、さらに小さな医院では
引き継ぎをしたら先輩スタッフが誰もいない!
というケースもあるでしょう。
つまり、院長と1対1で仕事をする場合です。

 

ちょっとした不満が溜まっても、口にできない、
相談相手もいない、解消できない…
やはり辛いことになりやすくなります。

 

あなたは「くだらない」と思うかもしれません。
「仕事は遊びじゃない」のだから、仕事だけすればいい…
正論ですが、それで働くのはあくまでもスタッフ当人です。

 

現在の風潮は、どちらかと言うと
「楽しく働く」「明るい雰囲気の中で働く」
こういうことを求めるのが当たり前なのです。

 

そういう環境を一部だけでも取り入れることが
院長であるあなたの仕事の一部になっています。

 

 

 辞める理由5、拘束時間が長い

私が子供の頃はほとんどの歯科医院が
16時、17時で診療を終えていたものです。

 

今ではそんな歯科医院はなかなか見かけません。
それどころか、深夜まで診療している例の方が
珍しくはなくなってしまいました。

 

休診日についてもそうです。
日曜日のみの休みとか、祝日のみ休み、
中には年中無休の歯科医院もあります。

 

診療をしていても、していなくても、
テナント料や借地料などの固定経費は発生します。

 

ならば、ということで診療時間を延ばし、
休診日を削るという行動にでる院長は
このご時世では珍しくありません。

 

正社員なら月給制、固定制が普通です。
これまで以上に働いてほとんど給与が増えないとしたら
嫌気がさすのが当たり前といえます。

 

患者にとって便利になるのだから
医院にとってプラスになることをしている…
と思うのは大きな間違いです。

 

患者の心理とは不思議なもので
『歯医者にはいつでも行ける』と思うと
かえって行かなくなるということが起きます。

 

アポイントを取っても、
『すぐまた取って、すぐまた行ける』と思えば
『1回くらいキャンセルしても平気かな…』
と思ってしまうのです。

 

患者全員がそうだというわけではありませんが、
傾向として『歯科診療の価値・希少性』が
薄れていくことになります。

 

そうなれば、相対的に
あなたやスタッフのステイタスは下がります。

 

こういうことは患者の受診の態度にも表れます。
極端に言えば、患者が横柄になっていくのです。

 

スタッフからすればたまったものではありません。
医院にいなければならない時間は延びる…
患者がわがままを言うようになる…
賃金はそれほど増えるわけでもない…

 

こんな状況が続けば「辞めたい」と思わない方が
むしろ不思議なくらいです。

 

我々歯科医師はずっと歯科の業界にいるので
『時間』の感覚がずれている部分があります。

 

あなたの意思にスタッフは
喜んでついてくるばかりではありません。

 

スタッフの生活のごく一部が
『あなたの歯科医院で働くこと』なのです。

 

あなたのように歯科のことで
生活の大部分が埋まっているわけではないのです。

 

「歯科医院のため」というのは
スタッフにとっては『錦の御旗』にはなりません。

 

あなたには飲み込みにくいことかもしれませんが
常に留意すべきことです。

 

 辞める理由6、必要な専門知識量が多い

あなたは歯科の医学的知識も、臨床経験も
あなたの歯科医院での勤続年数も
最も大きく最も長い存在です。

 

これに対してスタッフは、
他の医院でどんなに経験があったとしても
あなたの医院での経験は入職の時点ではゼロです。

 

ましてや歯科助手で未経験となると
いろいろな意味で戸惑いだらけになるはずです。

 

未経験の歯科助手が
どれくらの期間を勤務して知識を得たら
戸惑いを感じないで仕事ができるでしょう…

 

ある調査によるとほぼ5〜6ヶ月だそうです。
実に半年!その間出勤のたびに
ストレスを感じているということです。

 

ここからは仮定の話ですが、
患者があなたの歯科医院で「未経験OK」
のスタッフを募集していると知ったら
どう感じると思いますか?

 

いろいろな患者がいるでしょうが
私は患者として来院した医院が
そんな風だったらかなり幻滅します。

 

裏方として洗い物とか種々の準備とかならいいですが
患者と接する臨床の場にド素人がうろうろしていたら
少なくともいい気分はしません。

 

あなたも、患者も、スタッフ本人もいいことがない…
それなのに「未経験」の求職者しか
あなたの求人に反応しないのであれば
その求人自体に何か問題があります。

 

歯科スタッフは離職率が高いと先にお話しました。
特に歯科助手には国家資格が必須ではありませんから、
アルバイトや未経験でもすぐにスタートできはします。

 

できることなら将来にわたって
臨床の現場でも活躍して欲しいなら
目先の条件だけで採用するのは
かえってその望みから遠ざかることを
頭の中に留めておきましょう。

 

次回もスタッフが辞める理由を話していきます。
いわゆる「待遇」について、我々雇用者側が
思い込んでしまっていることなどを解説していきます。

あなたの歯科医院をスタッフがやめる9つの理由(下)

…………………………………………………………………………

考えてみましょう

さて、それでは恒例のシンキングタイムです。

 

就労時間を増やしても
これまで以上の金銭的条件を示せばいいだろう…

 

もしあなたがそう思うのであれば
それは浅慮と言わざるを得ません。

 

リーダーシップは大切ですが、
スタッフの意見や気持ちを十分に理解した上でなければ
それは単なる独断専行のワンマン経営です。

 

もしあなたがどうしても診療時間を増やしたいなら
その前におススメの「ある方法」を試してください。

 

正式に診療時間を延長したり、
休診日を減らしたりする前に試してみたい
その「ある方法」とはどんなことでしょうか。

 

 

せっかくここまで読んだあなたなら
ぜひとも、考えてみてください!
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(ここは考える時間です)
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それでは答えです。

 

 

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