ダメサイトばかり

あなたのホームページ、こんな間違いしていませんか?【書き下ろし】

Last Updated on 2022.5.1 by 近 義武

『従来型の歯科医院のホームページでは
患者を集める役には立たない』

 

こういうとあなたは驚かれるかもしれません。
しかも、ほとんどの歯科医院のホームページが
『患者を集める役には立っていません』

 

実際に集患できていないなら、
これから話すようなホームページになっていないかを
確認することをお勧めします。

 

「うちの患者はホームページを見て来てくれてるぞ!」
中にはそういう方もおいででしょう。
現状に満足している方を否定する気はありません。

 

数少ない例外なのですから
『人の振り見て我が振り直せ』な反面教師として

「こんなホームページにはするまい」と
記憶の片隅にでも置いておくと良いでしょう。

 

こんにちは、株式会社120パーセント代表、
集患、自費率向上、予防歯科の確立をブランディングで実現する、
ブランド歯科医院構築・経営コンサルタント、
歯科医師の 近  義武 です。

 

私は仕事の一環として歯科医院のホームページの評価を
依頼されることがそこそこの頻度であります。

 

正直に言うと、評価もコメントもテンプレ並みです。
ほとんど同じことしか言うことがありません。
そして当然ながら成果もさっぱり…
この体たらくは悲しい限りですが、理由・原因もわかっています。

典型的なダメサイト

現在公開されている歯科医院のホームページの
ほぼ全てが以下のような形のものです。

 

・トップページに大きな画像を配置
・その画像は院長のバストアップか院内の様子
・5〜6つほどのメニュー(ナビゲーション)が並ぶ
・診療科目、院内紹介、スタッフ、アクセスなど
2カラムで広い方に主力となっている治療の詳細
・狭い方に診療日、診療時間、お知らせなど
・メニューに並んだそれぞれの詳細ページ

 

はっきり言って医院案内や診療情報を
インターネットに掲載しただけのもの。
駅看板や電柱看板だけで集患できた時代のスタイルです。

 

そもそもこのスタイルは上場企業向けのものとして
インターネット黎明期に考案・開発されたものです。

 

インターネットが活用され始めた当時は、
ホームページ作成にも多大な費用がかかりました。

 

その状況でホームページを作成し、情報発信したのは
株主にIR( Investor Relations:投資家向け広報)を
行うような上場企業だったのです。

 

経営状況や財務状況、業績動向に関する情報を
投資家にわかりやすく公開・報告するための
「会社業績案内のホームページ」です。

 

閲覧者の属性は一般の方ではなく、
業績を読みとることのに長けた方、
すなわち投資家や取引企業の担当者です。

 

つまりこのスタイルのホームページは
「読み取り、理解できる方」向けのものだったのです。

 

時は流れてやがて、一般企業や商店、メーカーなどが
ホームページを
作成・公開するようになってきます。
にわかホームページ制作者も増えていきます。

 

ホームページ制作者のほとんどは
マーケティングの知識など持ち合わせていません。
IRの必要がない会社だろうと商店だろうと
IR向きのホームページ様式で制作しました。

 

とはいえ、それでも十分に効果がありました。
ライバルの少なさと物珍しさから、
ホームページを作りさえすれば成果があったからです。
今から考えたら、ある意味とても幸せな時代でした。

歯科ホームページの移り変わり

歯科医院のホームページも同様です。
IR向きの様式で制作されましたが、その当時には
希少性もあり、患者がたくさん
来院したのです。

 

その幸せな時代も程なく終焉を迎えます。
ホームページを作りさえすれば…という状況は
歯科医院のホームページが出揃ってきた段階で
「希少性」とともに消え失せていきました。

 

そこで「内容の充実」に主眼は移るのですが、
一般の歯科医院が行なっている歯科診療は
特に基本的な部分においては
それぞれの歯科医院間で大差がありません。

 

歯科医師からすれば一目瞭然な技術の差があっても
患者は歯科医学の素人ですから
ホームページを見てもわからないことになります。

 

★ IR向きの様式で制作されたホームページ…
★ 診療の技術的な差を理解できない患者…
★ 広告規制による掲載内容の制限…

 

大差のないスタイルのホームページ、
大差のない(としか患者には思えない)診療内容、

いくら情報が増えても患者には選びようがないのです。

目新しさへのシフト

歯科医療機関数が1980年代から倍増したのに
ホームページでの集患に行き詰まった歯科業界では

「目新しさの追求」が起こりました。

 

インプラント、ホワイトニングがその好例です。
「患者にわかりやすい目新しさ」で
他の競合歯科医院との差別化を図りました。

 

この差別化戦略は、治療可能な歯科医院が
少ない時期には有効ですが、増加してくると

差別化ポイントそのものが消滅して破綻します。

 

患者にわかりやすく革新的な技術革新は
そう簡単には登場しません。
ですので最近ではオペ室、CT、マイクロスコープなど
機器や設備の刷新で差別化戦略を維持しています。

 

差別化戦略を維持できない歯科医院は
広告宣伝費をかけて露出を増やすことでしか
患者に選ばれる可能性を高められません。

 

歯科医院のホームページは歴史的に
おおよそこのような展開をしてきました。

 

診療にもホームページのスタイルにも希少性がなく
差別化戦略は新設備の導入競争と成り果てており
当然の如く手詰まる歯科医院だらけです。

 

どうにか目新しさを追求するラットレースに参加するか、
広告宣伝費の投下競争を続けるしかないからです。

集患できるホームページへのシフトチェンジ

IR向きの様式で制作されたホームページは
投資家への情報公開や報告のためのものであって
集客・集患のためのものではありません。

 

そもそも論としてIR向きの様式のホームページで
集患しようとすることに無理があるのです。

 

歯科医院の集患に必要なのは
こんなホームページではありません。
「患者の来院に繋がる仕組み」を備えた
集患のためのホームページです。

患者の来院に繋がる仕組み

 

現時点で有効な「患者の来院に繋がる仕組み」は2つ。

この記事の公開は2022年4月30日まで

Last Updated on 2022.5.1 by 近 義武

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