歯科医院の親子継承はなぜ揉める?噴出する問題あれこれ(前)

あなたはいわゆる「行きつけの店」を持っていますか?
ある調査によると30歳以上の方の8割以上が
何らかの行きつけの店を持っているそうです…

 

こんにちは、株式会社120パーセント代表、
小さな歯科医院、クリニックの集患コンサルタント、
歯科医師の 近  義武 です。

 

現在ではいかなくなってしまいましたが、
“近”は高校生当時、自宅のそばにあった理髪店に
その後20年くらい通っていました。

 

数回の転居、就職、結婚、開業などにも変わることなく、
ずいぶん贔屓にしていたものです。

 

その理由を考えてみるといくつかあるのですが、
一番大きかったのが「若旦那」の存在でした。

 

その理髪店は、まぁ床屋ですから
担当制なんてなかったのですが、
“近”の散髪はいつも若旦那。

 

従業員ではないのでいなくなることもなく、
年齢も近かったので話もしやすいし、
いつも気持ちよく散髪してもらっていました。

 

通い始めた頃は「親父さん」も鋏をふるっていましたが
いつの間にか見かける回数が減っていきセミリタイアに…

 

スタッフの年齢が若くなったあたりで
たぶん、親父さんは引退されたのでしょう。
ほとんど見かけなくなりました。

 

当たり前のことですが歯科医院においても継承は発生します。
現在、コンサルタントをしている“近”の元にも
継承案件の相談はポツポツと舞い込んできます。

 

親子間でという場合が多いですが、
最近では公募で売買を絡めてというのも少なくありません。

 

また、前院長が事故などによって死亡したり、
親族の後継者が一人前になるまでの
リリーフ的な継承など様々なケースがあります。

 

歯科医院の継承は
単に『器』を引き継ぐだけでなく
「患者」を引き継ぐことがほとんどとなるので
親子間の継承と言えども難しい一面があります。

 

具体的にはこんなところがネックになります。

・金銭的負担や授受
・診療責任の線引き
・診療方針・内容の切り替えや擦り合わせ

 

もちろん他にもありますし、
この辺りの事情はそれこそ千差万別です。

 

今回は最も多い『親子継承』案件について
問題となりやすいことや、検討を要することについて
詳しく解説をしていきましょう。

 

親子継承の実態

まず、親子継承がうまくいった歯科医院は
あなたが思っている以上にとても少ないのです。
なぜなら揉める要因がテンコ盛りだから…

 

大小様々な揉める要因があるのですが、
大きな要因は全てクリアして、なおかつ
小さい要因も9割方解決する必要があります。

 

親側、子側、どちらかが一方的に我慢するようだと
いずれ破綻してしまうことがほとんどです。

 

親子だからこそ「なぁなぁ」で済まさずに
きちんと解決して前進して欲しいものです。

 

今回、揉める要因となる問題のうち、
大きいもの3つを解説します。

 

『親子継承』をお考えならこの3つの問題解決は
必須と思っていただいて間違いありません。

 

できるだけ問題が大きくならないうちに
きちんと解決しましょう。

 

1、金銭的問題

世の中全て金だという気はありませんが、
不幸やトラブルの元はまず「お金」です。

 

『幸福はお金では買えないが、
不幸はお金で買い捨てられる』
これは“近”の座右の銘の1つです。

 

それはともかく、お金は揉めます。
親子故にうやむやにしたままになり易いところです。
覚悟を決めてはっきりさせましょう。

 

ポイント①給与・賃金・利益分配の仕方

歯科医師2人分の仕事量を
特別大きな苦労をすることなく確保できるような
盛況の歯科医院を継承する場合には
問題にならないコトが多いポイントです。

 

「子」が勤務医的に参加していて
親子できちんと話し合うことができれば、
歯科医院に収入があるのであまり問題化しません。

 

給与の多寡で揉めるのは一般勤務医でも起こることですが、
親子継承の場合は財産の委譲や有形無形の資産の継承、
およびその価値評価を加えて話し合って下さい。

 

「子」に多めの報酬を渡して医院を「親」から
買い取らせるという方法もあります。
税金が絡んで来ますので専門家の意見も聞いてください。

 

ポイント②親の老後資金の有無

継承を決めた時点で
十分な老後資金が親の手元にあるなら、
親はある程度好きな時期に引退が可能になります。

 

親が経済的に困窮することはありませんから
問題も生じにくいといえます。

 

しかし、老後資金が十分でない場合には
何らかの手立てが必要になります。

 

歯科医院は継承するが親は引退せず、
勤務医扱いで稼ぎ続ける…

親は引退して子が自分の稼ぎの中から援助する…

あるいは両者のミックス…

 

親子ともに腹を割って冷静に話し合う必要があります。

 

ポイント③借入金・リースの有無

あるならどちらの稼ぎから支出するのか、
相続も絡めて検討しなければなりません。

 

ポイント④診療所の権利関係

土地・建物の所有権、借地権、抵当権、
賃貸物件であれば更新条件、保証金などの償却、
などの諸条件によっては継承が困難な場合もあります。

 

ポイント⑤親の引退時期

院長としての実権をいつ子に委譲するか…
親・子それぞれの希望時期と実現可能時期に
大きな隔たりがないかの確認は必須です。

 

その間に設備等の老朽化が進み、
歯科医院の価値が下がるようであれば
継承そのものに意味がなくなる可能性もあります。

 

いかがでしょう?
金銭的な問題は生活の質に直結しています。
我々歯科医師も霞を食べて生きているわけではありません。
衣食住全てにお金が必要です。

 

親も子も、生活のためのお金の確保が
継承の問題を考えるときの中心になります。

 

そしてそれは結局のところ、親に経済的な余裕が
あるかどうかにかかってくる場合がほとんどです。

 

お金のことを考えたくない気持ちもわかります。
日本人はそういう教育をしている国ですから
あなただけでなく、皆さん苦手です。

 

しかし、だからといって金銭問題で
親子が仲違いして欲しくありません。
ここはしっかり「親子」で「お金」に向き合って下さい。

 

『親子継承』で揉める要因となる3つの問題のうち
「お金」について話して来ました。

次回は「経営」と「診療」について話します。

…………………………………………………………………………

考えてみましょう

さて、それでは恒例のシンキングタイムです。

 

継承にはやはり引退がつきものです。
開業したての方や、借入金の完済がまだ先のかたには
引退なんて考えもしないことかもしれません。

 

しかし、体調や健康に不安を感じている先生や
還暦も越えてきた先生ともなると
引退は全く考えないという方は減ってきます。

 

では、何歳まで現役として働きたいかを
歯科医師にランダムに尋ねた時の平均回答は何歳位でしょうか。
あなた自身は何歳まで現役歯科医師でいたいかも踏まえて、
平均回答を次の3つの中から選んで下さい。

 

A、60代後半
B、70代前半
C、70代後半

 

せっかくここまで読んだあなたなら
ぜひとも、考えてみてください!
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     ↓
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(ここは考える時間です)
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それでは答えです。

 

 

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