ビジョンは開業前でも開業後でも今でも普遍的に持つべき
今回の話は開業をしている院長は開業前のことを、
開業前の方は現在進行形の自分自身のことを
思い出したり見つめ直してみたりしてほしい話です。
こんにちは、株式会社１２０パーセント代表、
歯科医院、クリニックの集患・経営コンサルタント、
歯科医師の 近 義武 です。
私は経営コンサルタントではありますが、
いわゆる「開業コンサルティング」をほぼ受けません。
懇願されて始めても、結局最初の１歩目、２歩目くらいで
お役御免になることが何回かあったので、
余程事前の条件等の擦り合わせが整わない限り受けません。
あなたもきっとそうだったと思いますが、
開業する前には煌めくような夢や希望を持っていたはずです。
あんな歯科医院にしたい…こんな診療したい…
こういう歯科医師になりたい…こう暮らしたい…
いろいろとあったはずです。
当然ですが、成功しか描いていなかったはずです。
ところがです。
実際の開業への道のりでは大抵の場合、
物件探しと資金調達から始めるわけです。
いざ、めぼしい物件が現れてしまったなら、
しかもそこで開業するとなったら、アトは目の前のことを
こなすばかりになっていませんでしたでしょうか？
夢とか希望とかはどうなりましたか？
夢を実際の歯科医院作りに落とし込んでいく、具現化する…
そのように歯科医院開業を進行できましたか？
ちなみに私にはできませんでした。
開業に際しては紆余曲折もありましたから
開業の行程の小さな締め切りや、山積する作業を
期限ギリギリでクリアし続けるだけに終始しました。
開業コンサルはつけませんでしたが、
開業セミナーなどで話は聞いた記憶があります。
もっとも内容は書籍でも得られる知識ばかりでしたが。
何が言いたいかというと、開業が具体的になって、
走り始めてしまったら、夢も、希望も、理想も、何もかもが、
頭の中からほとんど追い出されてしまう…
ということです。
ですが、改めてよく考えてみて下さい。
夢や希望を現実化するために開業するのですよね？
見栄とか体裁とかを保って批判を受けないためでもないですし、
ましてや業者を儲けさせるためではないですよね？
しかし開業準備の渦中にいる時は、標準的で無難に…
問題が生じないように…なんとなく言われるままに…
半ばパニック状態でおかしな行動や決断をしています。
ならばどうするべきか？どうするべきだったか？
現在の開業経験者＋経営コンサルタントとしての意見は
『開業場所が決まる前に、走り出してしまう前に
考えるべきことは全て考え終わらせておけ！』です。
別の言い方をするなら、
『あなたの「価値観や考え方」を
ブレないように固めておけ！』です。
これは開業後でも、もし定まっていないなら今すぐにでも
明確化し、言語化し、高純度化するべきことです。
あなたが開業した時のことを思い出すのと同時に
今からもう１度開業するとしたら、何を決めておいたら
その後の展開があなたの夢や希望に近づくか、
考えてみて下さい。
しかし、やみくもに考えても決して答えには近づけません。
さらに、このような「夢や目標に向かう」的なこと考える際に
陥ってしまいがちな落とし穴があることを失念してはいけません。
その落とし穴とは、「夢や目標に向かう」ための
最初の第一歩から考えてしまうことです。
『どんな手を打つのが理想に向かうことなのか？』
『どの順番でやればいいのか？』
こんなことから考えてしまいがちだということです。
これらを考えるのは、はっきり言って時間の無駄です。
どれだけ時間を費やしても正解の確信は持てやしません。
この落とし穴を避けるには
あなたの夢が叶った理想の状況から逆算して考えることです。
まず最初に「自分の理想とする状況」とはどんなものかを
できる限り具体的に、細部にわたって明確にしなくてはなりません。
比較的考えやすい診療についてから考えてみましょう。
１日に何時間診療しますか？何人の患者を診療しますか？
どんな患者に来て欲しいですか？
１週間何日診療しますか？祝日のある週はどうしますか？
長期休暇はとりますか？いつ頃、何日くらい休みますか？
スタッフの体制はどんな感じがイイですか？
衛生士？助手？それぞれ何人欲しいですか？
技工は院内？それとも外注ですか？
人件費は診療報酬の何割くらいにしますか？
１日でどれくらい診療報酬が欲しいですか？
その時の経費はどれくらいですか？
『理想とか夢とかってこれ？』
と思った方も多いのではないですか？
もっと歯科医師として大成功した状態とか、
分院展開して医療法人の理事長になるとか、
そういうものが夢だと思っていましたか？
もちろんそういう夢を持ってもイイのですが、
ほとんどのドクターがその状態と現在の状態を
逆算して結びつけることができません。
なぜなら、思い描いている夢や希望が抽象的で
具体的にどんなことが起こっているのかが
ほとんど理解も想像もできていないからです。
少なくとも開業を準備している段階では
夢や希望につながる具体的な状況が思い描ける
目標やビジョンを考えてみてください。
ここが納得できるのであれば、
先ほど上げたような理想の診療の状態を
細かく考えてみることです。
上記の他にもいろいろあるはずです。
こんな設備が欲しいとか、ユニットは５台欲しいとか、
最初から代診が欲しいとかもっともっとあるはずです。
50個くらいは比較的簡単に挙げられるはずです。
本気のドクターは是非やってみて下さい。
実はこのワーク、
開業時だろうが、10年後だろうがいつでも使えるのです。
まずは差し当たっての目標を明確にすることは
何をするにしても必ず行うワークの１つです。
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考えてみましょう
さて、それでは恒例のシンキングタイムです。
開業に限らず、院長として、経営者として
いろいろな人の意見を聞くのは大切なことです。
しかし、聞いても利益がないどころか、
むしろマイナスになる話が存在します。
それはどんな種類の話でしょうか？
せっかくここまで読んだあなたなら
ぜひとも、考えてみてください！
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（ここは考える時間です）
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それでは答えです。
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