自費診療の値段、安すぎませんか?

c20140120From:近  義武【intellectual(インテレクチュァル)

東京水天宮より

 

こんにちは、歯科医師で経営アドバイザーの 近  義武 です。

 

あなたの自費診療の単価をどうやって決めていますか?

他医院の同様の診療報酬を調べて、大体同じくらいにしていませんか?

 

 

 

「相場」から大きく外れない・・・

奥ゆかしい日本人的で美徳な感じも受けますが、

「値付け」について真剣に考えたことはありますか?

 

 

 

「現在の歯科医院を取り巻く環境を鑑みると、

活きる道は自費診療しかない!」

こんな言葉を良く耳にしませんか?

 

 

 

その割には、自費率アップの話はしても

値付けの話はほとんど聞いたことがありません。

「それは先生が自由に決めて下さい。」なんでしょうか?

 

 

 

なんだか疑問文ばかりになってしまっています。

しかし、“近”には重要なことのように思えるので、

関係各位揃って無視しているか、

揃って逃げているとしか目に映らないので、つい・・・。

 

 

 

では、どうやって値付けをしたら良いか。

結論は「時給から算出せよ」です。

 

 

 

あなたも“近”も目指しているもの、

必要としているものが違いますから

時給も違っていて当然ですよね。

 

 

 

だから「時給」です。

しかも、欲しい時給を考えるのは最後の最後です。

もっとリアルなところから考えて下さい。

 

 

 

これから説明する方法がベストとは言いません。

手間もそこそこかかりますし、考えることもあります。

しかし、1度は考えてみてもイイことです。

やるやらないはお任せしますが、

以外な「時給」が出る方が多いのも事実です。

 

 

 

ではいきます。

あなたが何歳まで生きて、何歳まで働くか決めて下さい。

そして引退後の1年分の必要な金額をしっかり計算してみて下さい。

 

 

 

ただ、「600万は欲しい」「1000万ないと・・・」ではなく、

生活費○○円/月x12、遊興費××円/月x12、旅行費△△円/回x3

などのように確実に必要なものだけで構成してみましょう。

 

 

 

その金額を1.2倍した金額があなたに必要な1年分のお金です。

さいごの1.2倍は余裕を持たせる意味合いです。

 

 

 

次に、引退してから死ぬ想定年齢までの年数を出して下さい。

それを先ほどの1年間の必要金額と掛け合わせます。

 

必要なお金1年分x無収入の年数

 

これが引退する時点であなたが用意するべきお金の総額です。

 

 

 

実際の預貯金としては、引退時に診療所処分するならその金額、

年金や年金基金から支払われる見込みの総額、

その他、投資などからの収入などを差引くのですが、

どれもこれも引退時点でどうなっているか不明なので

シビアに全く当てにしないで計算します。

 

 

 

そうすると、先ほどの計算分を全て預貯金で用意するコトになります。

その金額から現在の預貯金額を差し引いた額を現在の年齢と引退年齢との差で割ります。

 

(引退時に用意する額ー現在の預貯金額)/(引退年齢ー現在年齢)

 

これで毎年増やすべき預貯金金額が算出できました。

 

 

 

アトは現在必要としている年収にこの金額を加えることで

これから引退準備を含んだ年収が算出されます。

 

増やすべき預貯金+現在必要な年収

 

これが引退準備を含んだ年収です。

 

 

 

これに借入金がおあり人はその年間返済金額を加えます。

 

引退準備を含んだ年収+年間返済額

 

これは実際必要な可処分所得です。

 

 

 

あとは機械的に減価償却費と措置法差額を引きます。

 

可処分所得ー(減価償却費+措置法差額)

 

これで税引き後の利益になりました。

 

 

 

さらにこれを1.5倍してから総経費と控除額を加えます。

税金でざっくり50%とられるとします。

経費分をもどします。

 

税引き後の利益x1.5+総経費+控除額

 

これでやっと総売上になりました。

 

 

 

もう少しです。

そして年間の総労働時間で割ります。

 

総売上/総労働時間

 

これで単純平均した時給がでました。

 

 

 

さらにこれを2倍にします。

収入に直結しない時間が勤務時間中に半分はあります。

 

単純平均時給x2

 

ざっくりこれがあなたの請求するべき時給です。

計算してみるとかなり高額になります。

 

 

 

これを元にして自費診療単価を決めて下さい。

ほぼ、現在の金額よりも上がります。

 

 

 

あなたが自分で考えて決まる額も

この中には含まれていますから、

何パターンか考えると勉強になりますよ。

 

 

 

今回の計算は副次的にあることにも役立つのですが

それってなんだとおもいますか?

 

 

 

 

 

せっかくここまで読んだあなたにはぜひとも、

いろいろと、考えてみてほしいなぁ・・・と思っています。

 

 

 

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考えてみましたか?

 

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そして

 

 

 

あなたの歯科医院の繁盛と

あなたの成功を真剣に願っています!!

 

おなじ歯科医師同士、苦労が他人事と思えない分だけ、

報われる日が1日でも早く訪れてほしいと

心から思うわけです。

 

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以上、参考になったでしょうか。

 

これまでにも、日常の中から歯科医院経営のヒントを掘り出しています。

「気付き」にまとめておりますので、読み流すと楽しいかもしれません。

 

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本日はこれにて終了です。

 

ありがとうございました。

 

 

近  義武

 

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