医療機器・設備の導入への資金調達 ⑦

“近”の事務所のそばには用水路があります。

それなりの幅があるので、障害物もなく

風の通り道になっています。

車が通れる橋が架かっているのですが、

そばの木陰は夏の夕暮れ時など格好の涼み場所です。

 

 

地面と水面の温度差での空気の流れが風の元なのでしょうが

街中の風としてはいつもいい感じで吹いています。

この「動きの中での安定」というのが良いのです。

 

 

 

「動きの中での安定」で例に挙がるのが『独楽』

廻っていないと倒れてしまうアレです。

 

 

 

身体感覚でいうなら片足立ちで静止するのと

その場での足踏みとどちらが楽で安定しているか。

 

 

 

経営においても「キャッシュフロー」という言葉があります。

まさに「お金の流れ」です。

枯渇せずに流れ続けることで安定します。

 

 

 

自己資金で資金調達をする

医療機器・設備の導入を自己資金で賄うことは

例えていうと川のそばの貯水池の水を使うようなもの。

川の流れにはほとんど影響しません。

(厳密には税務上のことで影響があります。)

 

 

 

しかし、借入金やリースを利用して資金調達をした場合、

月々の支払いという形で川の流れに影響が出ます。

一定量以上の水量が常態的に確保されていないと

川そのものがなくなってしまいます。

 

 

 

ギリギリの資金計画は目論みが少しでも狂うと

すぐに頓挫してしまいます。

毎月500万円の収入があったとしても

支払い金額の合計が500万円より1円でも多ければ

経営は破綻状態になります。

 

 

 

毎月500万円売り上げて黒字倒産なんて・・・

と思うかもしれませんが、普通です。

何も珍しくありません。

 

 

 

医療機器・設備の導入の際の資金調達の主な方法

  • 1、純然たる自己資金
  • 2、借入金利用による購入
  • 3、リース利用

 

 

 

今回はこのうちリース利用の特徴について話していきましょう。

医療機器・設備の導入の際の資金調達には

リースの利用がかなりポピュラーです。

ただし、月々の支払額の設定には十分な注意が必要です。

 

 

 

リースでは機器・設備を自己所有しません。

リース期間が終わっても所有権はリース会社になります。

この「所有しない」コトからメリットデメリットが生じます。

 

 

 

資金調達をリース利用で行うメリット

・既存の自己資金を残したまま機器・設備の導入ができる

・まとまった金額の現金を用意しなくて済む

・金融機関の出資枠に影響しない

・審査手続きが簡略化されており契約実行が比較的容易

・金利水準の変動リスク負担を負う事がない

・購入価格全額分でリース契約が可能

・機器・設備の陳腐化を回避できる

・リース料の全額を経費計上できる

・資金繰りが把握しやすい

・経理業務が大幅に簡略化できる

・毎月の支払額が一定

・担保が不要

・減価償却計算が不要

・償却資産に係る固定資産税の申告が不要

・保険の付保が不要

・リース期間を法定耐用年数より短く設定することで

 購入に比べて早期の償却が可能

・資産計上しない税務処理が可能

 

 

 

資金調達をリース利用で行うデメリット。

・手数料・金利に相当する負担がある

・特別償却や税額控除等の利用が制限される

・最終的な支払総額はリースの方が高くなるコトが多い

・物件の所有権がリース会社にあるため自由に処分できない

・リース期間終了後も所有権はリース会社のまま

・中途解約の場合、未経過リース料の支払および、損害金が生じる

・資産の確保による信用の増大を期待できない

 

 

 

リースはなんと言ってもその手軽さが魅力です。

それゆえに頼りすぎてしまうきらいがあります。

キャッシュフローを圧迫して黒字倒産・・・

その遠因になりやすいのがリースの多用です。

 

 

 

ですから、基本的に売り上げ実績のない

新規開業時には活用をオススメしません。

経営を軌道に乗せることを優先すべきだからです。

 

 

 

逆に、安定的な黒字経営が継続しており、

単年度で経費を増やしたい場合には

リース期間を短期にすることでニーズを満たせます。

 

 

 

このように医療機器・設備の導入の際の資金調達は

経営状況、自己資金額、税金額、金利情勢、

セーフティマージンの大きさ、あなたの価値観など

様々な角度からの検証によって決めるべきものです。

 

 

 

「ある観点がごっそり抜け落ちていた」

ということが無いようにしてください。

 

 

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考えてみましょう

さて、それでは恒例のシンキングタイムです。

 

医療機器・設備の導入に限らず、

院長であるあなたには最終的な決断とその責任が掛かってきます。

だからこそ成功時の報酬も大きくなるのです。

 

 

 

言い方を変えれば「リスクをとっている」ということ。

リスクに見合わないリターンしか見込めないなら

そのリスクはとるべきではないリスクとなります。

 

 

 

とはいえ、迷うこともたくさんあるはずです。

複数のリスクのどちらを優先するか、とか

とる・とらないのボーダーにあるリスクとか。

 

 

 

そういった決断をあなたが下す際に

最も重要になることはどんなことでしょう?

 

 

 

そのときの気分というのもありですが、

今回はそれ以外のことで考えてみましょう。

 

 

 

せっかくここまで読んだあなたにはぜひとも、

いろいろと、考えてみてほしいなぁ・・・と思っています。

(ここは考える時間です)

 

それでは答えです。

 

 

 

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