医療機器・設備の導入への資金調達 ④

大した議論もなく、なし崩し的に消費税が増税されて

早くも4ヶ月が経過しました。

あなたもあなたの医院でも混乱することは、

ほとんどなくなったことでしょう。

 

 

政府もこうなることをほぼ見越してやってる感じですね。

確信犯というヤツです。

日本人はおとなしい国民性ですから

やむをえないのかも知れません。

 

 

 

海外なら大掛かりなデモの10や20起こっても

そう不思議ではないのですが、

大した混乱もない日本は良いのか悪いのか

微妙で複雑な気分です。

 

 

 

税金のことでいうと

我々歯科医師の間でも捉え方は全く違います。

 

 

 

5人に1人とも言われ、ワーキングプアと蔑まれている

年収300万円以下の歯科医師と

上位4~5%年収3000万円以上の歯科医師が

同じ感覚だという方に無理があります。

 

 

 

どう違うのか?

収入が多く、それが継続する程

節税=経費の増大を考えるようになります。

 

 

 

ある収入額までは支出(経費)の減少がそのまま

収入の増加に繋がっている感覚なのですが

そこを越えてしまうと重税感が加速度的に

増大していくのです。

 

 

 

年商・売上ベースで3~4000万円くらいで

重税感を感じるようになるドクターが多いようです。

特に自費診療の割合が多い歯科医院では

特別措置法第26条による差額が小さくなるので

早い時期から節税に意識が向く傾向があります。

 

 

 

資金調達にバイアス

この様な心理的フィルターがかかった状態ですと

判断にもバイアスがかかることになります。

経費を増大させることだけを考えるのであれば

リース利用>借入金利用>自己資金利用です。

 

 

 

しかしコトはそう簡単には行きません。

あなたの目指すものは

税金を少なくすることではないからです。

 

 

 

あなたの歯科医院であげた利益を

いかに多くあなたやあなたの家族が

自由に使えるようにするか、ではないですか?

 

 

 

所得税だけでなく、住民税や健康保険料など

派生する義務的支払いと手元に残る現金との兼ね合いは

シュミレーションをしてみないことにはわかりません。

 

 

 

その必要性は本当か

もっと言えば、今回導入を検討している医療機器・設備は

本当に必要なものですか?

経費を増大する為だけに導入を検討していませんか?

 

 

 

仮に50%税金その他に徴収されたとしても

残りの50%は手元に残ることになります。

税金の割合を減らせたとしても

手元に残る額が少なくなってしまう場合もあります。

 

 

 

必要なもの、本当に欲しいものを購入した結果が

そうなるのであれば問題はありませんが、

無理矢理購入するようなものなら本末転倒です。

 

 

 

節税について工夫をするコト自体に反対はしません。

ただし、前提としてどこにリスクがあるのか、そのリスクは

許容できるものなのか、どんなに小さい確率だとしても

発生=ご破算してしまうスキームではないのか、

こういったことは慎重に見極めるべきです。

 

 

 

CTなどの高額機器の導入にはそのような「雑音」が

混ざり安いものです。

単純に自己資金で全てを賄うというのも

決して捨てたものではありません。

 

 

 

想定は想像力の賜物でもあります。

税理士等にやらせる数字のシュミレーションもですが

あなたの脳内でも最悪の状況をシュミレーションして

破綻しないのかをチェックすることも大切です。

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考えてみましょう

さて、それでは恒例のシンキングタイムです。

 

心理的バイアスはとても厄介です。

本人に自覚がないことが多く、悪気もありません。

その分自覚させ、矯正するのが難しいのです。

 

 

 

今回触れた心理バイアスは

『税金を圧縮することが裕福に繋がる』

というものです。

 

 

 

確かに当てはまることも多いのですが

決して「絶対」ではありません。

 

 

 

医療機器・設備の導入に関しては

これよりももっと重大かつ深刻な

心理バイアスがかかっています。

 

 

 

それはどんな心理バイアスなのでしょうか?

本文中で述べたように自覚がない場合が多いです。

それでもちょっと考えてみて下さいね。

 

 

 

せっかくここまで読んだあなたにはぜひとも、

いろいろと、考えてみてほしいなぁ・・・と思っています。

(ここは考える時間です)

それでは答えです。

 

 

 

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