これなら「いい歯科医」の条件にするのはアリなこと
こんにちは、幸せドクターのサポーター、
歯科医師×クリニック経営アドバイザーの 近 義武 です。
今回は記事の引用から。
「いい歯科医」の条件
スタッフ定着率が高く待ち時間短いこと
多くの人が一度はお世話になったことがあるのが歯科医だ。
虫歯がたくさんあるという人、歯周病だという人、
すでに入れ歯だという人など、
いろいろなケースがあるだろうが、歯の健康が
いろいろな病気に関係しているとも言われており、
しっかりとした歯の治療を受けたいところだ。
そこで、歯科医に
「いい歯医者の見分け方は?」と聞いてみると、
ほぼすべての先生が
「いちばんよく聞かれ、いちばん困る質問」と言う。
しかし、ほとんどの歯科医に共通していた回答が
「スタッフの定着率が高く待ち時間が短い医院」
みんなの歯科ネットワーク・副理事長で
歯科医の大塚勇二さんはこう話す。
「スタッフはずっと治療を見ていますから、
ずさんなところではまともなスタッフは
耐えかねて離れていきます。
また、予約しているのに毎回待ち時間の長い歯医者は、
患者のことを考えていない傾向があります。
治療内容を説明するのは当然ですが、
“どんな疑問にも答えてくれる”ことと
“治療の選択肢を与えてくれる”ことも大事です。
法律的には最初に問診票を書いた時点で
患者との間に委任契約が成立します。
歯科医師に説明義務はありますが、
1つ1つ患者に同意を求める必要はないんです」
岩田有弘歯科医院院長の岩田有弘さんも
「“患者のことを大事にしている”という観点から、
新しくできた医院は
患者を大事にしようという意識が高い」と話す。
どの治療にも危険がつきもの。
医師がスキルを磨き、
説明責任を果たすことはもちろんだが、
患者にも知識を持つことが求められている。
※女性セブン2016年8月11日号
あなたはこの記事をどう感じましたか?
“近”はおおむね妥当だなと思いました。
ただ、『新しくできた医院は
患者を大事にしようという意識が高い。』
というのはおかしな表現ですね。
「患者を大事にしよう」という決断と
それを具現化する施策の双方がある医院が
『患者のことを考えている』といえるのであって
「新しい」は関係ありません。
まぁ、記者は歯科医師ではないのですから
取材を受けた歯科医師が誤解されないように
取材時に最大限の配慮をする以外にないのです。
肝心な記事の中身に関しては、
『スタッフ定着率』にも
『医院側のアポイント厳守』にも
十分説得力がある話です。
どちらも
【患者が安心して通える】ことに繋がりますから
『いい歯科医院』になり得る条件です。
もちろん、この2点があれば
必ずいい歯科医院であるということにはなりませんが、
患者に取ってわかりやすい判断材料で
そこそこ的を射ている条件ではあります。
ならば、最低限のラインとして
『スタッフ定着率の向上』にも
『医院側のアポイント厳守』にも
実現に向けた施策を打つべきでしょう。
最も大事なことはあなたの歯科医院が
【いい歯科医院】であることです。
ただし、それとほぼ同じくらい大事なことは
あなたの歯科医院が【いい歯科医院】であると
患者にわからせることなのですから。
…………………………………………………………………………
考えてみましょう
さて、それでは恒例のシンキングタイムです。
この記事はただでさえ2つのことを述べています。
『スタッフ定着率』と
『医院側のアポイント厳守』の2点です。
「誤解を生じない」「紛れがない」
記事にするなら『説明義務』や
『治療の選択肢』の話は余分で不要です。
もっと膨大な取材内容から
抜粋して記事に仕立てているのでしょうから
仕方ないとは思います。
しかしこの余分な記事内容によって
我々歯科医師には解決すべき課題が
1つ増えてしまっています。
どんなことでしょうか。
せっかくここまで読んだあなたなら
ぜひとも、考えてみてください!
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(ここは考える時間です)
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それでは答えです。
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