歯科医院のレセプト枚数が増える考え方 ⑤
こんにちは、歯科医師で経営アドバイザーの 近 義武 です。
患者にとって歯科医院はどちらかというと
喜んで来院する場所ではありません。
そんな時、いつも同じスタッフが応対するだけで
不安が和らぐモノです。
こんな風に考えられれば
「スタッフ」という切り口からでも
患者を増やす手法はたくさん存在しています。
もちろん他にも切り口はイロイロと考えられます。
その元になる考え方を今回は話してきました。
シリーズ最終回はそのまとめです。
患者を増やす実質的な目的
〜まとめ〜
今回のシリーズでは
『患者を増やす実質的な目的』
という切り口で話をしてきました。
「感覚的な目的」とのバランスは重要ですが
今回はあえて詳しく触れていません。
『利益の「原資」として患者を増やす』
ということの話を絞っています。
その『患者を増やす実質的な目的』は
歯科医院経営上は3つに分けられます。
患者を増やす実質的な目的 1
〜売上げのアップ〜
最も単純でわかりやすい実質的な目的です。
患者数を増やすことで売上げが上昇します。
売上をアップさせる目的で患者を増やすなら
留意点は1つだけです。
『新規初診患者を増やすことに捕われすぎない』
患者数を増やす手法は
「新規初診患者を獲得する」だけではありません。
『流失患者を減らす』
『休眠した患者を復活させる』
これらも駆使して患者を増やすことを
考えます。
患者を増やす実質的な目的 2
〜診療単価のアップ〜
自費患者の供給源として
保険診療の患者を増やせば
他の診療体制などを特に変えなくても
自費診療の患者は増えます。
また、患者は口腔内に様々な問題を抱えているものです。
患者本人が自覚していない場合や、
治療をしなくてもいいと感じている場合があります。
それまで看過してきた問題を治療していくことでも
患者単価は上昇します。
そのためには自費診療にならなくても
治療そのものの価値を
患者に伝えられるようになる必要があります。
患者を増やす実質的な目的 3
〜平均点数の抑制〜
『レセプト1枚あたりの平均点数』が高いと
各種指導が待っています。
理不尽ですし、納得はいきませんが
保険医である限り受け入れるしかありません。
その平均点数は
対象月の総保険点数をレセプト枚数で割ったものです。
ですから、原則として患者数の増加は
レセプト1枚あたりの平均点数を下げる方向に働きます。
ただし、この目的のために患者数を増やす場合、
レセプト1枚あたりの点数が低い患者を
より多く増やす必要があります。
患者を増やす3つの手法、
「新規初診患者を増やす」
「流出患者を減らす」
「休眠患者を復活させる」
このうち、平均点数を下げることに
最も寄与するのは「流出患者を減らす」になります。
患者を増やす実質的な目的は
〜売上げのアップ〜
〜診療単価のアップ〜
〜平均点数の抑制〜
の3つに集約されます。
あなたがどれを主たる目的とするかで
優先するべき手法や施策は変わってきます。
患者数が…、レセプト枚数が…と言う前に、
増患の目的をはっきりさせましょう。
「流出患者を減らす」に力を入れるなら
スタッフの協力は不可欠です。
あなたの意を汲んでくれるスタッフがほしいなら
こちらが参考になります。
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考えてみましょう
さて、それでは恒例のシンキングタイムです。
「新患を獲得する」
このことに施策が偏っている歯科医院は
非常に多く存在します。
新患の方が保険点数もとりやすく、
自費診療にも移行しやすい、
つまり効率がいいと院長は考えるからです。
しかし、この「効率がいい」という考えは
近年、覆りつつあります。
それは、あることが変わってしまったせいなのですが、
その「変わってしまったあること」とは
どんなことでしょうか。
せっかくここまで読んだあなたなら
ぜひとも、考えてみてください!
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(ここは考える時間です)
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それでは答えです。
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